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11月30日に留仕込みをしました、原料米は山田錦、精米歩合39%の純米大吟醸を搾りました。酒袋といいます、直径20cm、長さ100cmぐらいの大きさで、化学繊維のしなやかな材質でできた袋を使用します。この酒袋を吊るして搾る方法を、そのまま袋吊りと言いますが、蔵では雫搾りと呼んでいます。写真のようにお酒をいれてひもで口を結わえて、2本の棒に順次くくりつけてゆきます。1本の小さなタンクに約28本吊るしてゆきますが、今回はタンク4本使用しました。袋の表面から落ちてくる雫を下の斗瓶で受けます。袋の内側に酒粕の薄い膜ができて、そこで濾過されますので、この状態になるまでの、斗瓶1本目は必ず濁った状態となり、2本目からはきれいな薄い黄金色となります。香りは濃密で、いつまでも嗅いでいたくなるような魅惑的な感じです。斗瓶は重さを量り、遮光用の黒いビニール袋を被せて冷蔵庫で保存します。商品としては東一雫搾り純米大吟醸となります。この後、4時間ぐらい吊るして、袋からお酒を出して、自動圧搾機の最低の圧力で再度搾りますが、商品としては東一純米大吟醸となります。
左から宮崎、髙木部長、堀越、糸山杜氏、岡(手前)
撹拌担当;山口
斗瓶1本目;薄く濁っています
重さを量って、遮光する;林